アラフォー女性の婚活は苦難の連続です。原因は明白で「年齢」にあります。男性が相手選びでまず重視するのが、容姿と年齢…。いくら中身がよくても、仕事や趣味が充実していても、年齢で足切りされてしまうのが実情です。それは婚活中の男性が口にする定番の非情なセリフ…「子供が欲しいので、30代前半の女性が希望です」に示されているのです。
しかし、元気が湧いてくる話もあります。それはアラフォー女性の婚活成功率です。巷では3%だ、いや1%しかない、と恐ろしい数字が語られていますが、あれは単なる俗説です。というか単純な計算ミスにすぎません。本当は、30代後半で56%、40代前半で24%もアラフォー女性の婚活は成功していることが三菱UFJ R&Cの調査で明らかになっています。
この記事では、信頼できるデーターや専門家の見解を交え、婚活中のアラフォー女性が本当はどんな状況に置かれているのか、その実態を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
男はやっぱり年下好き
冒頭で述べたとおり、男性が婚活で相手を探すとき「年齢」が重大な選別材料になります。結婚相談所でも、婚活サイトでも、何万人、何十万人の女性会員の中から相手を選ぶとき、まずふるいにかけるのが「年齢」です。本人が「年齢より若く見られます」といくら気張ってみたところで、見た目年齢ではなく実年齢で足切りされてしまうのです。
まずは現状認識の第一歩として、どの年齢の男性が何歳の女性を希望するのか、彼らの胸の内を知っておきましょう。下図はリクルートのブライダル総研による「恋人として付き合える、女性の上限年齢と下限年齢」に関する調査結果です。
男性は「何歳年下まで大丈夫ですか?」と聞かれると、どの年代でも「20代前半(20~23歳)」と答えます。やっぱり男は年下好きなんです。
その一方で、25歳で「6歳年上の女性はOK」という上限値が、年齢が上がるにつれて「4歳まで」「3歳まで」と年齢幅が狭まり、38歳を過ぎる頃には「年上女性、ムリ」になる。これじゃあ、アラフォー女性が苦しい立場に追い込まれるのも当然ですよね。
上の調査結果はあくまでも平均値なので、個別には38歳の男性で44歳の年上女性もOKということはあるでしょう。ただ「男は若い女性が好き」という現実を念頭において婚活したほうが何かと得策だと思います。
アラフォー婚活の40歳の崖
アラフォーといっても、上下10歳と幅広い。当然、年齢によって状況は異なります。中でも大きいのが、年代の差です。30代後半と40代前半とでは様相が一変します。具体的に説明します。
35歳から40歳になると、引き合う男性は3分の1に激減
婚活大手オーネットのマーケティング部長(当時)の西口敦氏が自社のシステムを使ってあるシミレーションをしました。それは、35歳の女性が5歳年齢があがると、つまり40歳になるとお互い引き合う男性の数がどれだけ変化するか?というもの。結果は、マッチングする数が3分の1に激減したそうです。
婚活の成功率は、約2分の1に激減
三菱UFJ R&Cは、婚活をかなり力を入れてやった人の成功率を調査しました。ここでいう「力を入れた」というのは、合コンや婚活パーティのような単発的なイベントに散発的に参加するのではなく、結婚相談所や婚活サイトのような継続的に費用が発生する婚活をした人が対象ということです。結果は下図のとおり。30代後半の成功率が56%なのに対して、40代前半の女性のそれは23.5%と約2分の1に激減します。
とはいえ、力を入れて婚活するとこれだけの成果があがることは、30代後半の女性も40代前半の女性もしっかりと記憶に留めるべき。ちなみに、巷で言われている「35歳過ぎると結婚率3%」は俗説です。単なる計算ロジックの誤りです。
・参考記事:ひどい間違い!「35歳未婚者が結婚できる確率3%」説
アラフォー婚活で苦戦する3つの原因(内部要因)
苦戦の主たる原因は、先に述べましたとおり男性の若い女性好き=アラフォーという年齢に他なりません。しかし自身の内側にも原因があるはずです。ここではそれを「内部要因」としてとりあげたいと思います。男性の好みは変えられませんが、自身の問題なら解決も可能です。順をおって説明します。
目が肥えてしまう
先の元オーネットの西口敦さんは、アラフォー女性が婚活で苦戦する理由を「目が肥えてしまうこと」としています。これが原因(内部要因)その1です。いわく…
男性を見る目は、いいオトコと巡り会うたびに、肥えていく。時間がたてばたつほど、言葉をかえると「年齢を重ねるほど」、肥え続ける。しかも、恐ろしいことに、いったん上がった「目の肥え度」は、なかなか下がりにくい。(中略)学生の頃は、ちょっとこじゃれた居酒屋でも十分に満足して盛り上がっていたのに、社会人になるとそれでは物足りなくなる。お小遣いも増え、自腹でも少し値の張るランチくらいなら手が出る。この過程で、「見る目」は一気に肥えるのである。(引用:西口敦著「普通のダンナがなぜ見つからない」)
なるほど納得の考察ですね。このうえで、西口氏は、女性が恋愛や婚活の場でちやほやされるのは、20代~30代前半のどこかでピークを迎え、その後はじりじり下がる。こうして、「目の肥え度」と「ちやほやされ度」はクロスし、そのあとはギャップがどんどん広がるとしています(下図参照)。
こちらもなるほど納得のモデリングですね。婚活苦戦中のアラフォー女性の大半は、グラフのクロスした点から右側にいるんでしょう。それを自覚していれば、そして自覚度が高いほど「まっ、こんなもんよ」と現実をうけとめて、より実践的な選択をして(例えば、男性に対する条件をさげる)、ゴールに近づくことでしょう。
しかし、そうじゃない、現実をうけとめられない人が多いんですね…
自分を過大評価してしまう
アラフォー女性は自身のことを過大評価する傾向が強いといえそうです。これが苦戦の原因(内部要因)その2です。先の西口敦さんによると…
当の本人は、なかなかこの現実を認められない。なんといっても、ちょっと前まではたくさんの素敵な男性から声がかかっていたのである。当時の自分よりも今の自分のほうが世の中の酸いも甘いもわかっており、大人の女性の魅力たっぷりである。会う人から、「え?⚪︎歳なんですか? とてもそうは見えませんね」と言われて気をよくすることもしばしば(引用:西口敦著「普通のダンナがなぜ見つからない」)
人間だれでもそう、自分のことはわからないものです。しかし、それが自らを苦戦に追いやっている原因であることを自覚する必要があるのです。
自身を客観視できない
苦戦の原因その3は(上の2つの原因も含めて言えることですが)、自身を客観視できてないということです。だから「なぜうまくいかないかわからない」「どうしたらいいがわからない」と、個別具体的な原因と有効な対策が立てられず、暗中模索の泥沼に陥るのです。
まとめ
アラフォー女性の婚活は甘くありません。しかし、頑張れば道は開けます。先の三菱UFJ R&Cの調査が示すとおり、婚活に力を入れれば30代後半で2人に1人、40代前半でも4人に1人は成功するのです。そのことを今一度、思い返しましょうー
成功への第一歩は、客観視することに他なりません。厳しい現状を受け入れて、自身を変えていく努力をすればその先には成功の扉が開いているに違いありません。
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