初デートの場所選びで、すごーく重要だけど多くの人が見落としていることがあります。それは「座る位置」ーー。緊張感の高い初デートで会話が盛り上がるかどうか、座り方がその成否に絶大な影響をおよぼします。
この記事では、世界4大監査法人デロイトの調査結果などを交え、会話が盛りあがる「座る位置」について紹介します。「いつも初デートで終わってしまう、二度目がない」とお悩みの方は必見です。ぜひ最後までお読みください。
男性が緊張してうまく話せない座り方
まずは、世界4大監査法人デロイトの調査研究結果を紹介しましょう。この会社では社内における男女のコミュニケーションを円滑にして、ライバル企業に差をつけること経営課題にかかげました。そして、脳科学や心理学を徹底的に研究。加えて独自の大規模な聞きとり調査をおこないました。その結果、男性が緊張してうまく話ができない座り方を特定したのです。それは…
男性の場合、対面式の座り方では、居心地の悪さを感じたり、不必要な緊張関係が生じてしまうとのこと。これを「確かにー」と膝を打つ男性は多いのではないでしょうか。女性と真正面に座り、相手からじーっと見据えられると話しづらい。まして初デートとなると目を合わせるのも一苦労、ガチガチに緊張してしまう、といった具合に。
女性が初デートで好む座り方
がしかし。話は少しややっこしいのです。女性が初デートで好む座り方は、男性が苦手な「対面式」なのです。私がおこなったアンケート調査によると結果は次のとおり、おおよそ4人に3人の女性が初デートでは「対面式」が望ましいと回答したのです。
理由は「相手の男性のことをよく観察できるから」というもの。アンケートに寄せられたコメントにそのことが如実にあらわれています。
・初対面は…ヤッパ対面。だって面接でしょう?食べ方のクセとか、顔の表情なんかもわかるしね。
・対面の方が表情やクセや些細なことがちゃんと見れるから、初対面ならば対面式がよい。
男性は対面式だと緊張する。そのうえ、じっくり顔の表情なんかを観察されたら…。「あっ、この人弱い」とか「情けないー」とダメ出しをだされること必至の情勢です。さてここで、顔の表情といえば皆さんにお伝えしたいことがあります。それは…
女性は男性より表情を読むのがはるかにうまい
女性のほうが男性より圧倒的に得意なことがあります。そのうちの一つが、相手の表情から感情や考えを読み取る能力です。ペンシルバニア大学の性差研究の第一人者ルービン・ガー博士の調査によると、
女性のほうが早くそして正確に表情や感情を読み取ることができるが、男性は時間がより長くかかるわりには不正解の率も高い。男性が自分の気持ちをうまく隠せたと思っていても、すべて見透かされている(ペンシルバニア大学ルービン・ガー博士)
ーーだそうです。ポーカーフェイスを装っても、ダメなんですね。対面式で座るなら、そう「見透かされている」と心得よ、ということです。
会話が弾むのは、横並びかL字型
男性が初デートで緊張せずに話が弾みやすい座り方は、「横並び」か「L字型」です。横並びはカウンター席などで横に並ぶこと。そしてL字型とは四人掛け席の角に並んで座るやり方です。
こうすると不必要な緊張感がやわらいで親密な会話をすることができます。逆のケースを思い浮かべてみましょうか。例えば、春闘など賃上げの労使交渉でどう座りますか?バーのカウンターでまったりと横座りなんかしませんよね。対面式でバチバチと火花を散らすことと思います。
対面式は緊張感が高まり、知らず知らずのうちに腕組みしたりして(=防御のポーズ)ーー まぁ真剣勝負を演出するにはいい座り方なんでしょう。しかし、初デートで会話をもりあげ親密なムードをかもし出すためには、自ら不利なポジションに身を置くべきではありません。
横並びかL字型+景色がよければ最高の舞台設定
繰り返しになりますが、横並びかL字型の座り方は親密なデートを演出します。実際のところアンケート調査でも、女性陣は「仲良くなったら横並びなどがいい」と回答しているのです。女性の場合、初デートは「様子見」というスタンスで、相手をじっくり吟味する場と位置づけているのでしょう。
しかし、(また繰り返しになりますが)男性は自ら不利なポジションに身を置くべきではありません。楽しい会話をして、「また会いたい」と思わせるためにも、横並びかL字型に座れるお店を確保してみてください。加えて夜景がキレイだとか、インテリアが壮麗など、目が愛でるものがあると舞台設定としては万全でしょう。
婚活サイトで知り合って、初デート。魔の15分間を切り抜けろ
婚活サイトで知り合って、初デート。そんな時にも(そうした時だからこそ)この横並びとL字型そして夜景などの組み合わせは、唯一無二の最適な座り方だと言えるでしょう。なぜなら、「魔の15分間」を切り抜けることができるからです。
婚活サイトで事前にメッセージのやりとりをしていたとしても、待ち合わせ場所ではじめて顔合わせをして生の肉声で話をするのは、かなりの緊張がともないます。ここから15分~20分程度でいかに打ち解けたムードを作れるか(専門用語では「アイスブレイク」という)、ここに当日の成否がかかっています。
ガチガチに緊張して、しどろもどろの会話で相手をがっかりさせてしまう。こんな失態を避けるための重大な方策が、先の座り方+目の前の風景なのです。夜景がキレイな窓際のカウンター席などに女性をエスコートすれば、席に着くなり「わぁ~、キレイ」と気分が盛り上がり、最も緊張する初デートのスタート時の空気を解きほぐすことができるのです。
まとめ(ただし密着しないこと)
初デートの場所を選ぶのは男性の手に委ねられています。なので、席の配置を選ぶことができます。楽しい雰囲気で過ごせることは女性にとってもメリットがある話なので、臆することなく横並び席かL字型の席を予約のうえ初デートに臨んでください。
ただし注意が必要です。これが最後のポイントです。それは密着しない席であること。具体的には席と席の間が75センチ以上離れていることが望ましい。日本人の両手の長さが平均150センチなので、つまりは「手が届かない範囲」ということです。ここに留意すれば、あなたの初デートのスキルは一気に二段階特進することでしょう。
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