婚活の初デート、その定番は「食事」でしょう。時間尺も適当だし、公共の場なので女性も安心できる。じっくり話ができて人となりを知ることができるなど、婚活の初デートで必要な要件を備えている。だからこそ誰もが思い浮かべ利用する最良の選択肢なんでしょう。
がしかし。ただ食事をすればすべて良し、というわけではありません。巷間いわれているとおり、会話や食事のマナー、店員さんに対する態度などで相手からダメだしを出させることもあるからです。
この記事では、そうしたよくあるNG話ではなく、世間ではあまり知られていない成功の秘訣を紹介します。例えば、同じ食べ物を注文すると親密度が2倍もアップすることをご存知ですか?(シカゴ大学の研究成果)もし知らないなら、きっとこの記事はあなたの初デートの品質を格段にレベルアップさせる参考になるでしょう。
秘訣1.同じものを注文する
シカゴ大学のアイェレット・フィッシュバック博士らの研究によると、人は相手が自分と同じものを食べているのを見ると、相手をより信頼することを突き止めました。例えば労使交渉の場合、両者が同じ物を食べながら交渉すると、そうでない場合にくらべて2倍も妥結するスピードが早くなるとのこと。
日本では昔から「同じ釜の飯を食う」といいますから、これは腹にストンと落ちる話ですね。そして婚活の初デートにも応用できるロジックです。男性は「じゃあ、コースにしましょうか」とか、「アラカルトで頼んでシェアしませんか」と提案するとか。女性はプリフィックス・メニューの場合に「じゃあ、私も同じものをお願いします」と頼むとか。
同じものを食べると、「(男)これ、めっちゃ美味しいねー」「(女)ほんと美味しいですねー」と共感をひきだせるコメントが会話のアクセントになったり、つぎ枝になったりと、親密な雰囲気を演出するうえでも効果的です。そして次のような効用もあるのです…
秘訣2.食事の注文に時間をかけない
だらだらと食事の注文に時間をかけるのはよろしくありません。その間、十分な会話ができないからです。初デートの場合、待ち合わせ場所で対面してから15~20分くらいの間に打ち解けたムードを作れるか否かが当日の成否を左右します。当初の緊張感をほぐして、打ち解けたムードをつくることを専門用語では「アイスブレイク」といいますが、これには会話が欠かせません。
だから、「待ち合わせ場所で対面」→「入店」→「食事の注文」と連なるプロセスをスムースに進行させて、アイスブレイクするための会話量を落とさないために、食事の注文には時間をかけるべきではありません。だから、男性がリードする形で「コース料理」か「アラカルトをシェア」することが選択するべきなのです。
秘訣3.食事のうんちくは厳禁、「美味しいねー」で共感つくり
婚活の初デートで男性がやりがちなミスが「能力の誇示」です。つい自慢話をしたり、女性が話す与太話に対して「こうすればいいんじゃない」と解決策を示したり(大抵はピンとはずれなのだが)…。食事に関しては「論評」やウンチクを語ることがこれにあたります。「ちょっと味付けが濃いね」とか「もう少しグリルしたほうが旨味がでるのにね」など。
そんな小難しい話をするより、「これ、美味しいねー!!」とスカッと爽やかに(&少し大げさなくらいに)言ったほうが女性ウケははるかにいい。その理由の一つ目は、美味しいものを「美味しいねー」と言いあうこと=共感しあえることを作れることです。共感を積み重ねることが親密度を増すことは想像に難くないでしょう。理由その2は、発言から将来の様子を拡大推計する可能性があるということ。つまり「この男、私の料理にも注文が多そう…」と思われるより、「何でも美味しく食べてもらえそう!」と思われたほうが得策だ、ということです。
ちなみに「恋愛のカリスマ」の異名をとる石田純一さんもこの「美味しいねー!!」というセリフを重視しています。いわく…
選びに選んだレストランに一緒に行き、とてもおいしい料理を食べたとします。そのときに普通にリアクションしただけとしたら、それだけで終わってしまいます。しかしそこで、男性が率先して「美味しいねー!!」と大きくリアクションするようにします。するとどうなるか。自分のデート相手が、かしこまった外行きの顔をかなぐり捨てて、言うなれば「たがを外している」姿を見て女性は安心するのです。「あ、私も素直になっていいんだ」と。こうして料理はよりおいしく感じ、女性の心を打つのです。
くれぐれも食事のうんちくは厳禁。「美味しいねー!!」が初デート成功の鍵ですぞ。
秘訣4.乾杯は華々しく
ちょっとした事なんですが、すごーく重要なことです。それを痛感したのは私のクライアントさんの初デートの録音データーを聞いたとき。なんと乾杯のあとで、「おれ、会社休んでこんなことしていいのかなぁ…」とボソとつぶやいたのです。本音をそのまま吐露したわけですが、女性からしたらドン引きの発言でしょう。
祝賀会でも、打ち上げでも、歓送迎会でも何でもそうですが、「乾杯」はその会合の性格付けをする重要なセレモニーです。一番偉い人が軽くスピーチをして「乾杯」の発声をする、デートもそれと同じです。「今日は貴方と会えて、ほんとに嬉しいですー」という素振を「乾杯」に込めて相手に示すべきなのです。
「乾杯」のタイミングは緊張がほぐれた頃合で、会話の本題に入る節目ですから、明るく楽しくが基本です。大事なデートなのでシャンパン(もしくはスパークリング)などで華々しくやると更によしです。
秘訣5.必ずお礼メールをする
食事をご馳走になった場合、ゴチされた方がお礼のメールを出すのが当たり前のマナーです。大抵は男性がご馳走して、女性がお礼をする形になりますが、もし女性にその気があるなら必ず「また誘ってくださいね」と書き添えたほうが無難です。そうじゃないと疑心暗鬼に陥る男性が多いし(=そのあたり、意外なくらい繊細な男性が多い)、「気がないんだ、次行こう」と判断する男性もいるからです。
逆に食事のあとに女性からのお礼メールがいつまで経ってもこない場合、「縁がなかった」という意思表示だと受け止めるのも一計だと思います(いや、賢明な判断だ、といったほうがいいかもしれない)。後追いや深追いにエネルギーを費やすより、次のチャンスに目を向けたほうが何かと得策だと思います。
秘訣6.事前準備は徹底する
何事も段取りが大切ーー。初めて会う相手とのデートなら尚のこと。お店の下見はもちろんのこと、前日には相手とのメールのやり取りやプロフィールを読み返したり、当日は身だしなみを整えるための準備(整髪・口臭対策・夏なら汗対策)をしっかりして、本番に臨むべきです。さらにお店の下見よりいいのは、ホームグラウンド化です。
・参考記事:婚活の初デート、成功する場所選び|ホームグラウンド作りのすすめ
不安要素は事前につぶしておいて、当日は相手とのコミュニケーションに全力で集中するべき。事前準備は怠りなく、初デートの成否を左右します。
・そして気になるこちらの記事もチェック → 2回目のデート、3回目のデート、何をどこまで進めたらいいのか?
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