「結婚できない男」に共通する13個の特長

「結婚できない男」に共通する13個の特長

 最近、妙齢の未婚男性が急増しています。30代後半の約35%、40代の25%、50代でも20%が一度も結婚した経験がありません。これだけ大きな割合を占めているのに、日陰者や腫れ物あつかいされ「結婚できない男」という変人の烙印を押されてしまいがち。

 しかし、「結婚できない男」イコール「変人」というのは偏見です。私の経験上、そう断言しましょう。仕事柄、これまで数百人の未婚男性と相対し、様々な調査データーに接してきましたが、結婚できない原因の9割は「いい縁に恵まれなかった」という外部要因で、残りの1割が本人の特性にすぎないからです。

 この記事では、「結婚できない男」に共通する特徴をまとめました。当の本人は汚名返上のきっかけに、知り合いに独身男性がいる人はアドバイスの材料になれば幸いです。ぜひ最後まで読んでください。

 ちなみに筆者は49歳まで「結婚できない男」でしたが、決っして変人だった訳ではありません(少なくとも本人はそのつもり…苦笑)。

「結婚できない男」に共通する13の特長の作者

1.結婚できない男は変人ではない。原因の9割は「いい縁に恵まれなかった」だけ

 「結婚できない」理由の調査をすると、必ず「出会いがない」がダントツの1位に上がります。出会いがなければ、相手が見つからない訳ですから、至極当たり前の結果です。その中でも、職場で出会いがないことが「結婚できない男」に共通する大きな要因です。

 結婚相手を見つけるのは、身の回り(=職場・学校・紹介)が圧倒的に多い、というのが様々な調査から判明した実態です(例:明治安田福祉研究所の調べ)。やっぱり身近にいる相手には、自然と人柄が伝わるし、親しくなるきっかけも色々とある、ということなんですね。社会人の場合に「身の回り」といえば「職場」ですから、そこに女性がいなければ、そして仕事場と自宅を往復して1日が終わるようなら、チャンスはほぼ皆無ということです。

 それでも一昔前には、お見合いの習慣があり、黙っていても近所のお節介おばさんが世話を焼いてくれました。しかし、今やその安全弁が消滅。職場での出会いがないことと相まって「結婚できない男」を増産されている訳です。実際、過去30年で未婚者が増えた原因分析をした研究によると、お見合いの減少が5割、職場結婚の減少が4割で説明できるそうです(出典:国立社会保障・人口問題研究所  岩澤美帆・三田房美 調べ)。

 昔は変わった人でも「お見合い」と「職場結婚」のおかげで妻帯者になれましたが、今や変人でなくても「結婚できない男」になってしまう時代です。世知辛い世の中だー、と思うのは私だけではないでしょう。

2.間違った婚活をしている①成功率の低い手段を選んでしまう

 職場に出会いがないと、相手を他で見つける必要があります。そこで「婚活」するわけですが、なぜか大半の人が成功率の低い婚活手段を選んでしまうのです。なぜなら、多くの人が「婚活」と聞いて連想するのが「婚活パーティ」と「合コン」で、この2つは成功率の低い期待外れの婚活手段だからです。具体的には…

  • 婚活パーティは、期待外れの婚活ワースト3(明治安田福祉研究所、調べ)
  • 合コンで、交際相手を見つけた人、全体のわずか4%(弊社、調べ)

 さらに、「最後の砦」と思われている結婚相談所ですが、実は成功率が低く、男性の場合に平均7.9%しかありません(経済通産省、調べ)。

3.間違った婚活をしている②成果がでてないのに軌道修正しない

 間違った婚活にはもう一つパターンがあります。成果がでないのに、同じやり方をダラダラと惰性で続けてしまうことです。例えば、結婚相談所で結婚できなかった人の在籍期間は平均25ヶ月間の長期に渡ります。成功する人は1年間で成婚退会しますので(同じく、経済通産省の調査結果)、本来なら半年~1年経ったら別の手段に変えるべきなのです。

4.女性の扱いがわからない(=エスコートできない)

 男女同権の世の中ではありますが、こと異性関係においては、未だ「男性がリードすべし」という考え方が根強くマナーとしても定着しています。実際「男性にリードして欲しい」という女性は約6割もいる一方で、自分がリードしたいという女性はわずか3.5%しかいません(雑誌「オズプラス」調べ)。

 だから、女性の扱いがわからない男性は、決定的に不利だと言えましょう。お店選びからデート中の所作、会話やフォローの仕方がメタメタだと、デートも腰砕けで終わります。つまり2度目がないし、当然、結婚から縁遠くなるということです。

5.女性と「何を話したらいいかわからない」(=女性とのコミュニケーション不全)

 人はコミュニケーションを通じて相手と親密になります。だから、女性と「何を話したらいいかわからない」というのは致命的です。こうした男性でも仕事での会話は問題なくこなします。しかし、女性相手だと途端にヘタレになってしまうのです。原因は、女性の会話に求めるニーズを見誤っていること。

 女性は会話に「共感」を求めます。相手に話を「うん、うん、大変だねー」と聞いて欲しいのです。だから、古来より「聞き上手がモテる」と言われていているのです。実際、多くのモテ男、例えば石田純一などは勝因を「徹底的に、相手の話を聞くことだ」としています。

・参考記事:「なぜ福山雅治より、石田純一がモテるのか?(男たちよ、聞き上手たれ)」(東洋経済オンラインで私が書いた記事)

「結婚できない男」に共通する13の特長から、石田純一は聞き上手だからモテる

 だから問題は、「何を話していいかわからない」ではなく、「どう話を聞いたらいいか…」なんですよね。そもそも課題設定からズレているんです。

6.女性を質問攻めにしてしまう(=「聞き上手はモテる」の間違った実践)

 聞き上手な男性がモテるーーこれを曲解して、女性を質問攻めにするのもいただけません。こうした男性は、沈黙が怖いので質問が矢継ぎ早にするクセがあります。そして、質問内容が「どこに住んでるの?」「駅から何分?」「電車の後はバスと乗り継いで?」など、事実関係やプロセスの確認に偏ります。すると女性は尋問されている気分になりテンションが下がり、会話は一問一答形式になります。具体的には・・・

  • 質問する→相手がコメント→そうなんだ(完結)
  • 別の質問→相手がコメント→そうだんだ(完結)
  • また別の質問→相手が回答→そうだんだ(完結)

 最後の「そうなんだ」が、「評論」や「否定」のコメントに置き換わったりしますが、こうした会話を繰り返しているうちに質問のネタは尽き、最後はイヤーなムードが流れてお開き、つまり撃沈するというわけです。

7.口説けない(というか、アクションすら起こさない)

 出会ってから結婚するまでは、何段階も関係性を進展させる必要があります。出会い→交際開始→男女の仲になる→プロポーズという具合にです。だから相手を口説けないと話が前に進みません。口説くとは「具体的な行動の提案をして、相手を説得する行為」です。2次会に行こうとか、ホテルや旅行に行こうとか…。

 アクションを起こして成功させることが出来ないと、ゴール(=結婚)に到達できません。しかしそのアクションすら起こさない男性が多々います。間違いなく「結婚できない男」で終わるでしょう。

8.「ご想像にお任せします」が口癖=自己開示をしない

 女性は男性と比較して、多くの情報を収集して交際相手にふさわしいか否か判断する傾向があります。脳機能と恋愛に関する第一人者のヘレン・フィッシャー博士の研究によると、女性は過去の記憶や相手の匂いなど幅広い情報を総動員して相手選びをするそうです。

 実際に婚活の現場でもこの現象が確認されています。例えばある婚活サイトの調査によると、プロフィールページの自己紹介文の文字数と、女性からの人気度は正比例するそうです(株式会社エウレカ、調べ)。

「結婚できない男」に共通する13の特長から、自己開示とモテ度の関係

 だから、自己開示は重要です。経歴・趣味・ライフスタイル・パーソナリティ・価値観などを相手の求めに応じて的確に伝えられないと、候補者リストにすら入れないでしょう。女性との会食で何を聞かれても「ご想像にお任せします」を連発する人がいますが、これはよろしくないということです。

9.結婚できない男は、清潔感がない?

 女性が交際相手に求める必要不可欠な条件は何でしょうか?どんな調査をしても、他を圧倒して1位になるのが「清潔感」です。例えば、養命酒製造(株)の20代30代の独身女性を対象にした調査では、恋愛対象に求める条件として実に84%の女性が「清潔感」と回答しています。

 だから、古くなったワイシャツの黄ばみや、乱れた髪、長い爪、口臭、サイズ感のあわないダボダボの服装などを放置していると「結婚できない男」に甘んじることになります。会社などの周囲の人は指摘しづらい事柄だし、本人も気がつきにくい事だし、そもそも男女間で認識の差がある分野だし、意外に盲点になりやすい、やっかいな要因です。

10.不安を感じさせる男

 結婚は長期の関係を結ぶコミットメント(ある種の契約)です。なので、「この人には、私の将来を託せないわ」と不安や危険を感じさせる要素があると結婚は遠のきます。例えば以下のようなこと。

  • ギャンブル好き、借金がある、暴力を振るう
  • 浮気性
  • オタクな趣味に給料の大半をつぎ込む(例:フィギア収集、車の改造に数百万円)
  • 生命力が弱そう

 当たり前の話ですね。でもこれに準ずること、例えばfacebookの友人が女性だらけとか、株が大好きとか…。自分では問題ないと思えることをネガティブに捉える女性もいます。伝え方やタイミングを誤ると「結婚できない男」の仲間入りをしてしまうでしょう。

11.条件にこだわる男

 結婚できない理由で多いのは「出会いがない」ことだと前述しました。リクルートワークスの未婚男性に対する調査でも、第1位はこの「出会い」がないです。面白いのはその内訳。約半分の男性が「理想の相手との出会いがない」と回答しているのです。「どうせ結婚するなら…」と気合が入り過ぎちゃうんでしょうね。しかし、理想どおりの女性などいませんから、どこかで妥協が必要です。実際のところ、既婚者は結婚前に抱いていた5割しか条件は叶わなかったと回答しています。

 条件が多ければ多いほど、そして条件にこだわりすぎると、結婚できない男の座を不動のものにしてしまうということです。

12.独自の世界を完璧に作り上げていて、他人とシェアできない男

 以前、テレビ局の取材を受けて、あるタレントさんが結婚できない理由をコメントしたことがあります(讀賣テレビ特番「解禁!誰も知らない今田の扉」)。その方は美意識が高く、全身を煌びやかなブランド物で固め、自宅のインテリアは逸品ぞろい。そして一糸乱れぬ規則正しい生活を送っている。まぁ、独自の世界を完璧に作り上げているんですね。だから他人が入る隙がないし、他人と生活することもできない。当然、結婚に至ることはない訳です。

13.実は一人が好き

 頭では結婚にメリットを感じていて「結婚したい」と公言してるが、「実は一人が好き」な男性も結婚することは難しいです。こういう人は単に、出世に有利とか、世間体がいいとか、老後の心配が減るなど他者が決めた基準を安易に受け入れているだけなんですね。しかし心の底ではお金や時間を自由に使いたい。そんな一人好きな男性は、鉄板系の「結婚できない男」だと思います。

まとめ

 いかがですか?「結婚できない男」イコール「変人」は偏見であることを理解いただけましたでしょうか。しかし、こうして共通する特長を並べてみると、確かに誤解されやすいかもしれませんね。

結婚できない男に共通する13個の特長の結論

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