20代後半というと、社会に出てそれなりの年月が過ぎ、キャリアプランや人生設計を頭に描き始める頃です。「結婚」も視野にはいってくることでしょう。ここで問題です。20代後半の男性の結婚率はどのくらいでしょうか?
答えは約35%。ただし、これには「5年以内」という但し書きがつきます。そしてもう一つ重要なデーターがあります。20代男性が婚活をした場合の「結婚できる確率」です。それは約70%。つまり婚活をすると結婚する確率は約2倍になるのですが、(皮肉なことに)婚活サービスの効果は限定的というのが実態です。
この記事では、日本で屈指のシンクタンクによる調査結果などを交えて、20代後半の男性が「結婚できる確率」について意外な実相を紹介したいと思います。ぜひ最後までお読みください。
20代後半の男性が5年後に結婚する確率は約35%
20代後半の未婚者は5年後、どのくらい結婚しているでしょうか。答えは冒頭で述べたとおり約35%が結婚します。これは2005年と2010年の国勢調査における未婚者数を比較して導きだされた数字です。約3人に1人は結婚するという算段です。
ま、20代後半といえば遊びたい盛りの年頃。未婚者の中には結婚など眼中にないという人もいるでしょうし、早く家庭を持ちたいとか、付き合っている彼女と添い遂げたいという人まで、結婚に対する意向は千差万別のことと思います。そうした「結婚したくない人」も「結婚したい人」も同じ土俵にあげて勘案した結婚率がこの35%という数字の意味合いです。
なので、記事タイトルの「結婚できる確率」となると別の切り口からの推量が必要となります。そこで紹介したいのが、三菱東京UFJ R&Cという日本屈指のシンクタンクによる調査結果です。
20代後半の婚活の成功率(=結婚できる確率)は68.3%
三菱東京UFJ R&Cは「婚活サービス」利用者に対して実態調査を行いました。ここでいう「婚活サービス」とは結婚情報サービスや婚活サイトのこと。継続的なタイプのものが対象です。だから、明確に「結婚したい人」が頑張ったら、どのくらいの確率で成果をあげられるのか類推する手がかりになるものです。
ま、もっとシンプルにいうと「結婚できる確率」。20代後半の男性の場合、68.3%=約70%という値になります。
まとめ-20代後半の男性は「自力」で結婚できる?!
ここまでの話をまとめると、20代後半の未婚男性が5年後に結婚している確率は約35%だが、婚活すると約2倍にまで確率が跳ね上がる、というもの。
ここで注目すべきは、婚活して相手を見つけた人の内訳です。実は利用している婚活サービスで相手をみつけた人は26%程度。残りの42%はそれ以外で相手を見つけたのです。つまり「婚活サービス」の効果は限定的なんですね。20代後半の男性は、婚活をはじめたものの結果的に自力で見つける人の方が圧倒的に多いということなんです。