40代の女性が結婚を志すとき、婚活で苦戦したとき、気になるのは「結婚できる確率」だと思います。がしかし。巷で噂されている数字は「1%未満」と絶望的なものばかり。でもどうかご安心ください。これらは単なる俗説です(というよりタチの悪い噂!)。
この記事では、1%未満説のどこが誤りが示したうえで、三菱UFJ R&Cという日本有数のリサーチ会社が調査した「40代女性が結婚できる確率」を紹介します。
40代女性の結婚できる確率は23.5%
40代の女性は婚活で苦戦します。例えば、希望する男性からは見向きもされず、アプローチを受けるのはスルーした男性ばかり(例えば50代男性)。実際のところ、結婚相談所のお見合い成立率は40代が最も低いのです。
しかも、不安に駆られてインターネットで検索すると、40代女性が結婚できる確率は「1%未満」など卒倒しそうな数字ばかりが目に飛び込んできます(これは後で誤りであることを説明します)。
そこで紹介したいのが、冒頭で挙げた三菱UFJ R&Cの調査結果です。これによると40代女性が結婚できる確率は23.5%とのこと。
1%未満なんってとんでもない。ほぼ4人に1人が結婚できる算段です。
ちなみに三菱UFJ R&Cは文字通り最大手の銀行の関連会社で、森永卓郎氏(経済評論家&獨協大学教授)や細野豪志(衆議院議員&元環境大臣)を輩出した日本で指折りのシンクタンク。経営から金融、政治、国際事業まで幅広い守備範囲をほこっています。
40歳過ぎると結婚はほぼ不可能はガセネタ
ネットでよく目にするアラフォー女性とか40代女性など、妙齢の女性の「結婚できる確率1%」説。これ明らかな間違いです。ガセネタといってもいい。例えばこの記事(「いつかは結婚できる」と信じる独身女性が結婚できない理由)。国勢調査の数字を使っているので…というところに正当性を感じますが、そもそも国勢調査はサンプル調査で追跡調査ではないので、この類の計算は適していません。論より証拠。以下をご覧ください。
なんと未婚者数が増えているではありませんか!「未婚者」とは生涯一度も結婚した経験のない人のことを指します。だから未婚者が増える訳がないのです。サンプル調査なのでこうした歪みが生じてしまう。こんな生データーを使用するべきでありません。
また、母数には「結婚したくない人」も含まれているので「結婚できる確率」ではありません。この件について詳しくは次の記事にまとめてますので、ご興味あれば参照ください。
40代女性の結婚できる確率を上げるためには?
先に挙げた40代女性が結婚できる確率は23.5%(三菱UFJ R&Cの調べ)ですが、但し書きがあります。それは「婚活を真剣にやっていた人」です。「真剣に~」というのは具体的には、結婚情報サービスや婚活サイトなどの会員になり継続的に婚活に取り組んだ、ということです。そういった人が調査対象ということです。
成功率は約4分の1ーーこれをチャンスとみるか、それしかないのかと感じるか、人それぞれだと思います。唯一たしかなのは、この年代での結婚は後半生の行く末をおおきく左右するということ。そして40代でしか味わえない結婚の意義を味わえるということです。
後になって後悔しないように、まずは正しい認識をして(1%未満ではなく、23.5%)今後の活動の参考にしていただけたら幸いです。