婚活でブサメンが「容姿の不利を覆す年収はいくら?」

婚活で容姿の不利を覆す年収は?

 「イケメンなら、女性に人気がある」これ当たり前の話です。しかし恋愛ならいざ知らず、結婚はお金も重要なハズ。ならば、お金があればブサメンでも、婚活という土俵上ではイケメンに勝てるのでは?と考えるのは私だけではないでしょう。この素朴な疑問に対する答えがあります。行動経済学者のダン・エアリーによる調査結果です。婚活サイトにおける約200万件のデーターを分析した結果、婚活で「容姿の不利を覆す年収」が判明したのです!ではそれは幾らでしょうか…

 この記事では、「婚活と年収」に関する様々なトピックスを取り上げます。婚活中の女性は高望みだから、スペックが低い男性は不利…これは俗説であることを明らかにしたいと思います。ブサイクで自信がないとか、年収に自信がない男性は必見です。ぜひ最後までお読みください。

婚活で、容姿の不利を覆す年収は?の作者

婚活で容姿の不利を覆す年収はいくら?

 「貧乏なハンサム」と「お金持ちのブサイク」、どちらが女性に人気があるでしょうか?
巷のガールズトークで熱く語られるテーマ、これを定量的に解明したユニークな研究があります。行動経済学者のダン・エアリーの研究よると、婚活サイトで容姿的に上位10%のイケメンを出し抜いて、下位10%のブサメンが選ばれるには約4倍の年収が必要だそうです。

 詳しく説明しましょう。先の調査対象はアメリカの「hot or not」というサイト、日本でいう婚活サイトです。このサイトのシステムがユニークなのです。男女がお互いのプロフィール写真をみて容姿を10段階の格付けするのです。そして気に入った異性にはアプローチできる、という仕組みになっています。このサイトで200万件のデーターを解析したところ、次の実態が判明しました。

 テーマは「女性は、イケメンとブサメンの2人のうちどちらを選ぶのか?」。前提として、イケメンは容姿格付け上位10%でかつ年収約600万円の男性、一方のブサメンは容姿格付けワースト10%の男性です。データー解析の結果、ブサメンはイケメンより1800万円多いと女性から選ばれることが明らかになりました。つまり、年収2400万円…イケメンの年収の4倍!

婚活と年収。ブサメンは4倍の年収があればイケメンに勝てる

 容姿というのは生まれつきのもの、年収は後天的な努力。そう考えると頑張れば報われる実例の一つかもしれません。しかし、4倍とは…。この数字をみて「よっしゃ!」と気合が入った人も、「おいおい、金かよー」と萎えてしまった人もいるでしょう。後者の方はぜひ次をお読みください。「よっしゃ!」と気合が入るはず(?)

女性は意外に現実的

 巷では「女性は婚活で高望みし過ぎる」と言われています。男性に求める経済力としては、「女性は年収6百万円の男性を希望」しかし、そんな未婚男性は8%しかいない、だから高望みだ…といった具合にです。

 しかし、これあくまで「希望」なんですよね。しかも調査対象のほとんど全ては「結婚相談所の女性会員」です。彼女たちは高額な料金を払っているし、「条件のいい男をつかまえなくっちゃー」と日本で最も鼻息が荒い方々です。実際のところ、経済通産省の調査によると、結婚相談所の女性会員と一般の未婚女性を比較したところ、前者の方が年収を含めた男性に対する条件が2~3倍厳しいことが明らかになっています。

婚活と年収。結婚相談所の女性会員は条件に厳しい

 普通の女性はもっと奥ゆかしい、というか現実的です。「希望年収」ではなく「じゃあ、最低限いくら?」と聞くと現実的な水準に落ち着くのです。

 例えば、明治安田福祉研究所の調査によると、一般の未婚女性が男性に求める最低限の年収ラインは、300~400万円が約25%、400~500万円が約33%。そして年収を問わない女性も約10%弱いますから、大多数(約7割)の女性は年収500万円未満でもいいわ、と言ってるわけです。ちなみに民間企業に勤める男性の平均年収は507.4万円(国税庁調べ)ですから、かなり現実的なレベルと言えるでしょう。

 次に、年収に自信のない男性諸氏をさらに勇気付けるデーターを紹介しましょう。

女性は妥協する

 100%理想を叶える相手なんか、この世の中どこにもいませんから、人は必ずどこかで「何がしらの妥協」をして結婚します。

 結婚情報誌「ゼクシィ」の調査によると、既婚女性の約7割が結婚にあたり「何がしらの妥協」をしたそうです。しかも「何がしらの妥協」の1位は男性の経済力、というから心強いではありませんか。さらに僅差で2位になったのは「容姿」です。年収だけでなく、ブサイクで自信がない男性にも朗報に違いありません。

 もう一つ興味深いのは、「妥協しなかった」という残り3割の女性のコメントです(以下、参照)。

  • 欠点さえ愛することができる素敵な人(27歳女性)
  • 居心地がいい。毎日感謝の気持ちが湧いてくる。自分の理想より今の方が幸せ(27歳女性)
  • あれこれ条件を考えた時期もあったが、結婚を決めたとき「ああ、私この人と一緒に生きていくな」とわかったので、妥協も何も考えなかった(32歳女性)

 つまり、希望条件を満たす相手ではなくて、好きで愛しているから条件などどうでもいい、ということなんですね。愛は人を盲目にさせる、まさに昔の格言どおり。だから、何か欠点があるなら努力して補えばいいし、相手と恋に落ちる力の方が大事だ、ということではないかと私は思います。100%完璧な人間なんか絶対にいない訳だし。

 さて、最後に衝撃的なデーターを紹介します。「相田みつを」的な終わりかたでなくスイマセンが…

まとめ

 冒頭のダン・エアリーの研究、つまり「ワースト10%のブサイクでもお金があれば、トップ10%イケメンに勝てる」という実証研究ですが、これにはもう一つ興味深い話があります。対象は男性だけでなく、女性のケースも解析しているのです。すなわち「ワースト10%のブスは金の力で、トップ10%の美人に勝てるか否か」。結果は、容姿に恵まれない女性は、どんなに金持ちでも男性から選ばれない、でした。

 残念な結果です。でも世の中見渡せば、容姿が不利な女性が幸せな結婚をしているケースは山ほどある(ハズだ)。あえて名前を出しませんが、私はお金持ちの美男子が「えっ!」という女性と結婚したケースを両手両足で数えきれないくらい知っています。どこかに何かの解決策があるでしょう、きっと。分かり次第、記事にしたいと思います。繰り返しますが、「相田みつを」的な終わりかたでなくて本当にスイマセン!

 

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