「婚活うまくいかない」と感じる人が気がつかない5の原因

「婚活うまくいかない」と感じる人が気がつかない5つの原因

 「婚活がうまくいかない…」、でも原因がわからない、という人の悩みは深いものがあります。なぜなら「これだ!」という思い当たるフシがないからです。よく巷では、お見合いに何度も失敗する人や、いい相手が見つからない人に対して、「高望みし過ぎ」とか「あなたの性格に原因がある」などの回答が定番になっています。しかし、本当にそうなんでしょうか?

 この記事は、経済通産省の調査など信頼性の高いデーターを交えて、「婚活がうまくいかない」と感じる真の原因を探りだします。正しい現状認識が成功への第一歩です。病気を治すことと同じです。正しい診断が治療の成功を左右するように…。

 では、まず初めに質問です。結婚相談所の成婚率(成功率)はどの位でしょうか?

 これに正解するか否かで、あなたの現状認識が正しいのか、誤っているのか、明らかになります。

婚活うまくいかないと感じる人に共通する5つの原因 著者 

原因1.元来「婚活は厳しいもの」

 冒頭の質問「結婚相談所の成婚率(成功率)」ですが、答えは女性が平均8.6%、男性が平均7.9%です(経済通産省、調べ)。

 結婚相談所といえば、婚活の本丸中の本丸です。それがこれだけ成功率が低いのです。他の婚活手段も似たりよったり。なので、元来「婚活は厳しいもの」と覚悟するべきです。

婚活うまくいかないと感じる人に共通する5つの原因 結婚相談所の成婚率

 しかし、婚活会社の華やかなイメージ広告を見ると、誰しも「婚活すれば、いい人がすぐ見つかるんだ」と誤解するのは無理からぬこと。特に結婚相談所は、あま~い幻想を抱かせて入会させますから、期待値と実態のギャップが激しくなり、その結果「婚活うまくいかない」と落胆する人が続出するわけです。

原因2.婚活は、恋愛感情を醸成しにくく結婚に結び付きにくい

 昨今の結婚の主流は「恋愛結婚」です。相手を好きになって結婚するのです。しかし、婚活は恋愛感情を醸成しにくいシステムです。例えば結婚相談所のスキームの根幹は、無味乾燥なスペック情報の羅列。初対面の定番は、ホテルのロビーや喫茶店で1時間ほど面談、連絡先の交換は不可…。これで相手を「好きになれ」と言われてもねぇー。肝心な性格や価値観などの人となりがお互いわかりません。出だしがこれですから、「婚活うまくいかない」というのも当然の帰結なのです。

原因3.婚活は「もっと…」という欲望を必要以上に刺激する

 古今東西、結婚は「同類婚」が主流です。これは文字どおり、自分に似た相手と結婚するという意味です。生まれ育った環境や習慣や趣向などが同じ相手と結婚するというものです(海外ではここに人種や宗教が含まれまれるので殊更この傾向が顕著)。結婚は共同生活なので似ている者同士の方が上手くということなんでしょう。

 しかし、婚活においては男女共に、自分より上の条件の人を希望する傾向が確認されています。例えば女性の場合には、自分より条件が上の男性(学歴や年収など)と結婚したいという願望が強い(これは「上方婚」傾向と呼ばれています)。男性の場合には、自分を顧みず「若くて綺麗な女性」を好みます。たとえ40代50代の男性でも「若ければ若いほうがいい」となり、同年代の女性からアプローチされても無視する傾向があるのです。

 結局、噛み合わないんですよね。だから「いい相手がなかなか見つからない」と嘆くことになるのです。では、なぜこうした現象が起こるのでしょうか。それは婚活は「よりよい条件の相手を探す活動」という側面(というか宿痾)があるからです。簡単にいうと、「選べるんなら、選びたい、いいものを…」という人間本来の欲求を刺激するシステムだから仕方ありません。

原因4.婚活は、葛藤が生じやすい

 婚活の成功法則の一つに「妥協」があります。希望条件を下げれば下げるほど、結婚の可能性は跳ね上がります。実際のところ、ある調査によると既婚者の約7割は結婚にあたり「妥協」したと回答しています(結婚情報誌「ゼクシィ」調べ)。

 しかし、わかっていても難しい。希望条件を下げれば下げるほど「そこまでして結婚したくない」とモチベーションは地に堕ちます。それでも結婚したい気持ちが強いとしたら、その狭間で強烈な葛藤が生じるわけです。女性の場合には、妊娠のタイムリミットがあるので特にこの葛藤が発生しやすく、「婚活うまくいかない」と嘆き苦しむことになるのです。

原因5.婚活は、苦行

 婚活はとにかく「断られる」ことが多すぎます。例えば、お見合いを申し込んでも断られる事の方がはるかに多いし、デートしても2度目がない人が多いことでしょう。前者でいうとお見合いを申し込んで成立する確率は平均10%もないからです(婚活会社IBJ調べ)。

「婚活うまくいかない」と感じる人に共通する5の原因 お見合いが成立する確率

 しかも、婚活は「結婚する」か「結婚できないか」、2つに1つ、黒白しかない世界です。英語の学習のように「TOIECが100点あがった」とか、「外国人の道案内ができた」など成功体験を生み出しやすい活動との大きな違いです。

 そして婚活の大半が、相手のプロフィールの検索やチェックなど地味で面白味のない行動の積み重ね。メールの返信があったとか無いとか一喜一憂するのも疲れるし、「相手の気持ちを知りたい」など腹の探り合いも神経を消耗します。

 一言でいうと「苦行」。しかも先が見えない(予測不可)というのも相まって、多くの人が「婚活うまくいかない」と実感するのです。

まとめ

 婚活を懸命にした先に、何が貴方を待ち構えているのでしょうか?

 三菱UFJ R&Cの調査によると、かなり力を入れて婚活を行った人(未婚者の5%程度)の婚活の成功率は約47%。このうち、約21%は利用した婚活サービスで相手を見つけ、残りの約26%は「他で見つけた」という実態が明らかになりました。

婚活うまくいかないと感じる人に共通する5つの原因 婚活成功する確率に関するデーター

 前述の通り、結婚相談所の成婚率は極めて低いのが実態です。しかし、いわゆる大手(テレビCMなどバンバン宣伝している会社)の成功率はこれより増加しますし(女性の場合には約5割増加する。経済通産省調査調べ)、前述の三菱UFJ R&Cの調査結果を紐解くと「婚活サイト」は遥かに成功率が高いようです。

 利用するサービスや運営会社によって成果は大きく異なるということです。だから、「婚活うまくいかない」と感じているなら、まずはご自身が行っている手段の見直しが悩み解消の第一歩になることでしょう。

 また、「他で見つけた」、つまり利用していた婚活サービス以外で相手を見つけた人の割合が約26%、この実態にも注目です。婚活で異性に対する意識が上がっている中で、「ふっ」と力を抜いた瞬間に周りの異性がよく見えたり、偶然の良縁を引き寄せたりするのかもしれません。

 実際のところ、異性に対する希望条件を意識しないと成功率は約7割も上がります(前述の三菱UFJ R&C調べ)。スポーツで力を抜けるとボールがよく飛ぶように、婚活でも努力を重ねた末に「無欲」が加わると、いい結果がもたらされるのでしょう、きっと。

 

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