未婚率が高い女性の職業|ベスト3は、IT・音楽家、そして…

未婚率が高い職業 ベスト3

 みなさんは職業選びで何を重視しますか?おそらく大多数の人が、「働きやすさ」や「給料」を挙げるのではないでしょうか。しかし、そのうち「結婚できる確率」が選定基準に入ってくるかもしれません。これ、あくまでも冗談ですが…。

 しかし、冗談が本気になってしまうような恐るべきデーターがあります。それは「未婚率の高い女性の職業」。出処は政府機関の生データーを某大学教授が丹念にまとめたもの。なので、間違いなくホンモノの実態を表していると言えるでしょう。

 このデーターから、「結婚しにくい職業」とその特長だけでなく、「結婚できない女」の条件も読み取れることでしょう。ぜひ最後までお読みください。

未婚率が高い女性の職業ベスト3 著者

男性の2割、女性の1割が生涯独身の時代

 結婚していない男女が急増中なのは、皆さんよくご存じのとおり。本題(=未婚率が高い職業)に入る前に、基本的な数字を押さえておきましょう。今の親御さん世代が若かりし頃、例えば1970年代に独身者は珍しく数%しかいませんでした。結婚が当たり前の時代だったんですね。しかし近年になって未婚率は急上昇、2010年にはとうとう男性の2割、女性の1割が生涯独身となりました。下図をご欄ください。

未婚率が高い女性の職業ベスト3 未婚率の推移

 ちなみに生涯独身とは、50歳の時点で一度も結婚したことがない人を指します。50歳で未婚なら、その後も結婚しないだろう…という統計上のみなし行為を行うわけです。

 現在のトレンドが続くと仮定すると、2035年には男性の約3割、女性の約2割が生涯独身という大変な時代がやってきます(下図参照)。だからこそ、職業選びに「結婚しやすいかどうか」が判断基準に入る日がくるかもしれません。特に女性の場合には、就職して一人前になる前に(30歳手前で)結婚から連なる出産のことを考える必要があるので、重大な意味をなすわけです…。

未婚率が高い女性の職業ベスト3 未婚率の予測

 前フリはこのくらいにして本題に移ります。

未婚率が高い職業のベスト3は?

 結論から先にいうと、ITと舞台関係(音楽家・舞台芸術家)が生涯未婚率が50%越え、つまり2人に1人は一生独身。そして美術関係が41%とそれに続きます。

  • 1位:IT(情報処理技術者)50.4%
  • 2位:舞台関係(音楽家・舞台芸術家)50.0%
  • 3位:美術関係(美術家・デザイナー・写真家・映像撮影)41.1%

 このデーターの出処は冒頭で申し上げたとおり、政府機関=総務省が2012年に発表した「就業構造基本調査」という生データーを、舞田敏彦さんという大学の先生が丹念に集計したものです。だから正真正銘、ホンモノの実態を表しています。ではなぜ、これら1位から3位の職業は未婚率が高いんでしょうか?

1位のIT技術者(情報処理技術者)、2人に1人が生涯未婚の原因は?

 私は約20年間、ITの会社に勤めていたので、よーくわかります、ITの仕事をする女性に未婚が多いということを。IT会社は昔から男女同権の職場環境。というか男勝りでバリバリ働く女性が多くて、仕事が激務。ですからプライベートの時間がほとんど無し。懸命に仕事をこなしているうちに、気がついたら適齢期を大幅に過ぎて独身を貫いていた…ということなんでしょう。

未婚率が高い女性の職業 1位 IT技術者

 ちなみに逆も真なりで、ITの会社は社内結婚が多いことも特徴に挙げることができます。同じブロジェクトに入って、昼夜問わず一緒にいるうちに同志的な心情が芽生えて、男女の仲に進展していくわけです。

 また社内結婚(恋愛)だけでなく社内不倫もやたら多い。家庭に居るより、仕事をしている時間が長いわけですから、仕事仲間に情が移っちゃうんですね。そして、やれ打ち上げだ、出張で泊まり込みだ、お客さんに理不尽に怒られ「悔しいー。ちょっと飲みに行こう…」→泥酔→介抱のためやむなくホテルにいって…などなどハプニンクも起きやすいんですね。

2位の舞台関係&3位の美術関係の未婚者が多い原因は…

 これらの仕事は、忙しい事と、出会いがないことが、未婚率が高い原因と思われます。2位の音楽家・舞台芸術家は練習量がハンパなく多いし、出会いは内輪だけ。同業者の男性は自分と同じく収入が低く不安定で、とても「これじゃ、所帯を持てない」と思うのでしょう。

 また、これら職業は完全性を追求するとキリがない、という特性を持っています。自分の世界に没頭しやすく世俗から離れ時間があっという間に経ってしまい、今に至るというケースが多いのではないかと推察します。

未婚率が高い女性の職業 2位は舞台関係 3位は美術関係

 あとジャンルによっては男性は同性愛者ばかり、だから余計相手がいないという状況もあると思います。私は複数の関係者から「クラシック・バレエの男性はゲイが多い」という話を聞きました。だから「出会いがないんです…」と嘆いていましたよ、さるプリマドンナが。

 以上がランキング1位から3位でしたが、ここで非常に興味深いデーターを紹介しましょう。それは「医者」です。女性と男性で未婚率の差が最も激しい職業なんです…

激しい男女格差、男性の医者はモテまくるが、女医さんは…

 男性の医者の生涯未婚率が2.8%に対して、女医さんのそれは35.9%、その差なんと13倍というから驚きです。

男性医者は婚活で大人気

 私は男性専門の婚活コンサルタントをしているので、男性側の状況はよくわかります。とにかく男性の医師はモテます。少しくらい見てくれが悪くても、婚活サイトに登録すると女性からの引き合いが殺到します。

 理由としては、高給取りだし(某医師会によると勤務医の平均年収は1500万円)、定年がないし、知的で人の役に立つ職業だし、友達にも自慢できちゃうし…といいことずくめだからです。これだけ好条件が揃っているから、未婚率が3%、裏を返すと97%が結婚経験者という結果に結びつくんでしょう。

未婚率が高い女性の職場 男性医師はよくモテる

 一方の女性は3人に1人が生涯未婚者です。原因はどこにあるんでしょうか?

なぜ女医さんに独身が多いのか?

 まず一つ目が激務であること。二つ目の理由は、職業柄一人前になるのが遅いというもの。医者の場合「30代前半でようやく一人前になる一歩手前」(中村正志氏・医師専門のキャリアコンサルタント談)。だから、キャリアを優先すると婚期を逃してしまうということです。

 3つ目の原因は「出会いがない」です。一般的に結婚相手と出会うのは身近な処です。だから学生時代や職場で相手を見つけるのが主流です。女医さんの場合、職場といえば病院で、そこは典型的な「女の園」…ライバルが多いというのが難点です。

 また一般の出会いの場では職業柄「男性に敬遠される」傾向があり、飲み会で「女医してます」と言いづらいといいます。女医でタレントの西川史子先生に代表されるように、女医=高飛車なイメージが定着しているから、男性から引かれるのかもしれません。

未婚率が高い女性の職場 女性の医師は未婚が多い

 ちなみに、最近は若い女医さんが増えています。今や医師の国家資格の合格者の3割は女性です。彼女たちの行く末はいかに…。

まとめ

 結婚しにくい職業の特徴として共通する点は、仕事が忙しくプライベートの時間を取りにくいこと、身近な処(=仕事場)にいい出会いがないことが挙げられます。それに加えてもう一つ、結婚をサポートする諸制度に恵まれなかった、という事情があろうかと思います。婚活や育休制度や保育支援や在宅勤務などなどです。

 このデーターにおける生涯未婚の女性たちは、ちょうど男女雇用機会均等法が施行された頃に社会にでた人たちです。まだ社会全体に受け入れ態勢が整っていなかったのです。本人の自助努力では越えられない壁もあったのです。「結婚しにくい職業」というのは、「結婚しにくい社会」の写し鏡なのかもしれません。

 

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